時代小説『戦場の桜』その16
岩之丞がはっしと打ちかかってくるところ、眞之介はひらりとかわし、肩口をピシャリと打った。
「か、か、硬い」
まるで岩を打ちすえたような硬さに手をしびれさせながら、眞之介がつぶやいた。
「ハッハッハッー
毎日毎日鍛えたこの体、お前のようななまくら剣では、蚊に刺されたほどのものでもないわ。
こちらからいくぞ!
秘技石つぶて受けてみよ」
というまに、辺りはモウモウと砂ぼこりが…。
その砂ぼこりの中から、無数の石つぶてが眞之介に向けて飛んできた。
「み、見えない」
砂ぼこりの中から資金距離で飛んでくる石つぶてを辛うじて打ち落としながら、眞之介がうめいた。
「やるなあ、眞之介。それなら、能力増強(パワーアップ)だ」
更に砂ぼこりが大きくなり、四方八方から眞之介に向かい石つぶてが…。
モウモウたる砂ぼこりが収まると、そこには国松をかばってボロボロになった眞之介が…。
「国松をかばって自分がボロボロになるとは、健気だなぁ、眞之介。ハッハッ
それだけ弱っていたら、もうおしまいだな。ハッハッ
軍旗をもらっていくぞ。ハッハッ」
眞之介は朦朧とする意識の中で、岩之丞が肩で息をしているのを見た。
「も、もしかして…。」
つづく
作者ゴールデン・ウィークでしばらく書いていなかったから、このままなし崩し的に終わるのかと思ってましたが、若干の読者もいるんで、再び書いてみました。
若干って2人ぐらいか?泣
写真はリトルワールドの藤です。
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